詩篇(詩集)

        

夜の囚人~星の刑務所を脱獄せよ~

category - 詩篇(詩集)
2017/ 10/ 09
                 
激しい季節。

誰かを大切に思えたことが嬉しい。

千年の恋がめぐり合う季節。

闇が眼と鼻と口を出す。

光だ希望だとギリギリの駆け引きも良い。

アクセルを踏み込んだ真夜中。

一人ぼっちの夜は誰と語ろう。

エンジンの鼓動に抱かれて、朝までギヤと会話したい。

無機質なナビゲーションよりも、女神のガイドが欲しい。

男の子のような笑い顔の助手席の女神。

夜空の滑走路は川の流れ。

笑顔は慰め、一瞬世界の幻。

血は燃え上がる。

激しく思いを焦がしたなけなしの恋はジェラシー。

誰よりもまともに成りたい、誰よりも健康に。

魂は野生だ、囚人は野生へ脱走する。

ケモノが夢見た情熱の理想世界。

血はしたたかで激しい、打算も計略も知らない。

ワイルドな季節。

すべてのギヤが正確に噛み合う時、モンスターマシンは目覚める。

                         
                                  
        

揺るぎないもの

category - 詩篇(詩集)
2017/ 09/ 27
                 
午後の傾いた日差し、長く伸びる影は何を語る。

今日一日は何をもたらしてくれる。

ささいな幸せか、大いなる困難か。

あなたの笑顔が見たい。

あなたの涙をぬぐいたい。

小数派が泣いている。

嘘をつきすぎて何が本当の事か分からない。

そんな大人の世界を笑い飛ばせ。

あなたの夢を知りたい。

あなたがときめくその心を。

抑え気味になんて無理だよ、いつも全力で生きていたい。

コテンパンに叩きのめされたら。

また懲りずに明日を想い描こう。

世界があなたを縛りつけても。

暗闇に差し込む光は、いつだって希望なのだから。

闇が濃いほど光は強くなる。

苦しい時代を乗り越えて。

今を生きよう、隣にあなたが居るから。

歩道の隅に咲く雑草、その影がたくましさを語る。

生き方を誰も教えられない。

自分で体得するものだから。

出会いと別れを繰り返して、人は大人に成る。

あなたの内宇宙、そこには誰が住んでいる。

誰かの内宇宙にも、あなたは存在する。

永遠を信じる、やさしさが強さだと言って欲しいから。
                         
                                  
        

あの日の亡霊

category - 詩篇(詩集)
2017/ 09/ 22
                 
失うものと手に入れるもの。

過ぎ去る時間の中でおどけてみせる。

教えて欲しい。

お前の瞳に映っている俺は誠実か。

俺はお前にふさわしい男なのか。

世の中の不幸をしょい込んだ様な顔をして。

白昼夢が通り過ぎるのを待っている。

追いかけるものと逃げるもの。

重すぎる荷物を胸の誇りに。

答えて欲しい。

お前の悲しむ顔なんてもう見たくない。

俺とお前が見つめ合っている。

熱いまなざしで言葉は語ろうとしない。

過ちは繰り返さないと約束した。

昔より良くなった。

ああ本当の事さ、若い頃の俺ときたら。

愛だけが世界を変えると信じていた。

愚直なまでにまっすぐで汚れを嫌う生き方だった。

年を取るのは素敵な事だ。

老いを恥じる事なんて無いさ。

経験は人を魅力的にする。

若さを売りにするメディアには理解出来ない。

誰にでも胸に秘めている情熱がある。

誰だって多かれ少なかれときめいている。

このクソみたいな素晴らしい世界に乾杯をしよう。

戦う事を宿命付けられた人の世界で愛を叫ぶ。

何度だって語りかけるさ。

無駄な努力と言われても。
                         
                                  
        

インディアンサマー

category - 詩篇(詩集)
2017/ 09/ 19
                 
太陽の日差しが午後の傾きをしはじた時刻

あなたはいつものように自分の義務を果たしている

あなたは自分の生活を生きる

自分自身の為に 守るべき家族の為に

そして義務がうまくいかない時

天に向かって祈る

2本の足で立って 堂々と胸を張り

今目の前に立ちはだかる 

個人的な障害と 対峙をする

譲れない 見逃せない 誤魔化せない 決して言い訳をしない

どれだけのチャンスと かけがえのないものが

あなたを祝福してくれるのだろう

生きているから 生まれ変わる事ができる

あきらめなければ それは無敵な見えない力となる

みっともない見苦しい 全然スマートじゃない

人間だもの マシーンじゃないから

それは生命のリアリティ 

何もかもが 愛に勇気づけられるまで 分け隔てる事がない

真っ平らな土地に水が流れるように

現実は全ての人に問いかける 現実に愛されているヒントと共に

気づきを得ることは 実は簡単なこと

ありとあらゆる障害のフィルターを乗り越えて

一直線で 真実に巡りあった時

ジャンクパーツだらけ ジャンクフードまみれの中でさえ

汚れのないものを見極められるだろう

とらわれている心は 羽ばたくために解放される

心は どこまでも旅をする がんじがらめの世界を遠く

そして目の前に 生きることの最重要さを 確かめる為に
                         
                                  
        

すべては乗り越えるために

category - 詩篇(詩集)
2017/ 09/ 19
                 
私たちはこの世の挑戦者

一瞬世界を旅する 試練の人


どんなに悲しくとも 虚しくとも 信じられなくとも

それでも明るく清く 明日を信じていたい

すべての事象は

乗り越えられるために提示される

困難を 確執を 憎悪を

克服する勇気が欲しい 愛こそが欲しい


もしもこの世が 

幸せで 問題のない世界だったのならば

罪を背負う私たちが 産まれて来る理由はないのだろう

                         
                                  
        

悲しみ泥棒

category - 詩篇(詩集)
2017/ 09/ 04
                 
わしは悲しみ泥棒じゃあ!

お前の憎しみを置いてゆけえ!

お前の悲しみを置いてゆけえ!

お前の重荷となるすべてのものを置いてゆけえ!

身ぐるみ全部はいでやるう!

お前が日々悩み、移ろいゆく日常に退屈しているなら!

わしが全部それを喰ってやる!

お前のネガティブ要素は全部わしの栄養源じゃあ!

わしに喰われたお前の闇は、お前が懐かしいと泣いておるぞ!

お前が愛する喜びに目覚めた時!

この世に産まれた事に感謝するじゃろう!

わしは悲しみ泥棒!

お前の闇を喰らう!
                         
                                  
        

オペレーション・リヴァイアサン

category - 詩篇(詩集)
2017/ 08/ 10
                 
人は愛するために産まれて来る

だから人は何かを愛さずには居られない

自分の心を捉えて離さないものを 価値あるものだと思う

形あるものはいつか失くなってしまう

肉体を持つ人の命もいつか亡くなってしまう

内包されているタマシイは いつまでも生きて

何度でも 生を挑戦させてもらう

この壮大な宇宙次元の夢は 

見果てぬ夢

それは 神々たち宇宙意識の 無言の愛

愛は普遍愛

いつの世も 人は流されてしまう

人は試される生き物だから

遙かな過去に交わした約束を 胸に秘めた唯一の希望にして

愛と自由のために戦う人のタマシイは 

困難の暗黒時代を乗り越えて 愛の花の芽を

枯渇した砂漠に植える

人の夢は受け継がれる 

人は必ず死ぬが スピリッツは死ぬことはないだろう

希望の鐘が鳴り響く夜明けの空に

人は誰もが産まれ変わる

さあこの無限に近い障害を乗り越えなさい

神は決して語ることはしないが いつも人を見守って居てくれる

自分の力で成し遂げよ この人の種の「オペレーション」を



                         
                                  
        

キズを知る

category - 詩篇(詩集)
2017/ 07/ 29
                 
心は傷ついて痛みを知る

覚えた傷は人の痛みを理解する

くじけそうなくらい辛い時がある

その度に まっすぐに生きたいと強く願う


汚れない魂など無い

現実が汚れを繰り返す場なら

清く透明で居続けることは 

奇跡
                         
                                  
        

はだしの宇宙

category - 詩篇(詩集)
2017/ 07/ 12
                 
生かされる世界で、生きたいと願う。

死へ追いやられる世界で、生前からの常識が笑う。

矛盾と格闘する心。

敏感な心は、マヌケな顔に守られる。

ポーカーフェイスと戦う夜店のお面。

仮面ライダーもウルトラマンも月光仮面もポワトリンも、

お面の下のくやしさを隠してくれる。

今日が立ちはだかるのなら、

今日と戦え。

悩んで困ってうろたえた涙は、笑顔の強さに隠される。

自分で決めたことならば、誰にも変えることは出来ない。

不器用すぎるおどける姿は、究極のリアリティ。

用意されないゲームは、プレイ出来無い。

出来るはず無い。

果てしのない宇宙で、地球人だけとの会話なんて。

                         
                                  
        

トワイライト・トライアングル

category - 詩篇(詩集)
2017/ 07/ 12
                 
夕刻の空。

誰もが疲れた顔をして家路を急ぐ。

西の空はオレンジ色がかかって太陽が沈みかける。

緩いアクセルワークと激しいクラッチワーク。

目の前の赤色のテールランプの波。

今日も一人の車内は無言のまま。

誰か話し相手が居たらなんて言おうか。

お昼に食べたハンバーグ弁当が美味しかったとか。

販売機で缶コーヒーと間違えてお茶を買ってしまったとか。

他愛もない話を聞いて欲しい。

くだらないことで笑って欲しい。

工事中の渋滞でも交通のスムーズを考える。

夕日は沈んでしまう。

明日また出会うための約束とともに。

忘れ去ってしまった約束。

知っているのに思い出せない。

トワイライトの美しさに感極まるのはなぜだろう。

涙には記憶があるのだろうか。

朝の光も夕暮れの光も、誰にでも優しく照らしてくれる。

一瞬で焼き殺す事も凍死させる事も出来るのに。

太陽はなんて優しいのだろう。