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トワイライト・トライアングル

category - 詩篇(詩集)
2017/ 07/ 12
                 
夕刻の空。

誰もが疲れた顔をして家路を急ぐ。

西の空はオレンジ色がかかって太陽が沈みかける。

緩いアクセルワークと激しいクラッチワーク。

目の前の赤色のテールランプの波。

今日も一人の車内は無言のまま。

誰か話し相手が居たらなんて言おうか。

お昼に食べたハンバーグ弁当が美味しかったとか。

販売機で缶コーヒーと間違えてお茶を買ってしまったとか。

他愛もない話を聞いて欲しい。

くだらないことで笑って欲しい。

工事中の渋滞でも交通のスムーズを考える。

夕日は沈んでしまう。

明日また出会うための約束とともに。

忘れ去ってしまった約束。

知っているのに思い出せない。

トワイライトの美しさに感極まるのはなぜだろう。

涙には記憶があるのだろうか。

朝の光も夕暮れの光も、誰にでも優しく照らしてくれる。

一瞬で焼き殺す事も凍死させる事も出来るのに。

太陽はなんて優しいのだろう。


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